割れたり、欠けたりした陶磁器を漆で修復し、金粉を用いて装飾する「金継(きんつ)ぎ」が、今とても流行っています。それは本来、破損した陶磁器を修復するための技術として伝わってきたものですが、漆を使い、陶磁器に新たな装飾を生み出せるところが人気の理由になっています。ちなみに、こうした陶磁器のボディに漆で装飾を施したものを「陶磁胎漆器(とうじたいしっき)」と呼びます。
本書では「金継ぎ」をはじめ、「古美色を付ける」「陶胎根来塗り」「箔押し」「乾漆粉で絵を描く」「漆磨彩」「錆漆」「錫粉蒔き」「針描き」「メノウ磨き」「銀練り漆」まで、漆で装飾する多様な陶磁胎漆器の技法を紹介しています。
A4変型判(縦283×横210ミリ)・112頁・並装・カバー付
ISBN978-4-87242-540-6